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1999.10.31活動報告

10月の活動報告(新聞掲載記事)

大月町の振興策探る
町職員の学習会が発足(「高知新聞」平成11年10月20日)

 幡多郡大月町の職員が、地元の課題や振興策を話し合う学習会「あした」を発足させ、18日夜、1回目の学習会を開いて同町柏島に持ち上がる黒潮実感センター設立構想について学んだ。
 地場産業の衰退など20年前に約1万人だった人口が現在約7500人と低迷する中、職員が各課の枠を超えて課題や振興策などを話し合おうと町総務政策課が企画。閉庁後、月1回のペースで▽介護保険制度▽町立大月病院の経営問題▽地元への企業誘致▽町財政問題―など、職員が自主的に学習会を開くことにした。
 会には34人が参加。同センター設立準備委事務局長で高知大・高知医大非常勤講師の神田優さん(33)から構想の具体的内容や、実現した場合の地域振興の可能性などの説明を聞いた。
 参加者は「担当外の事業を住民に聞かれても説明ができる」などと評判はまずまず。町総務政策課は「地域が衰退する中、町職員に対する住民の目はますます厳しくなっている。一方で期待もされているが、『担当じゃないから知らない』ではなく、職員皆で問題を考える体制を作りたい」と話している。

あす大月町で海洋セミナー(「高知新聞」平成11年10月27日)

 幡多郡大月町の海の豊かさなどを紹介する「第6回海洋セミナー大月」が28日夜、同町柏島の柏島漁協2階で開かれる。
 大学研究者や地元住民らでつくる黒潮実感センター設立準備委員会(会長=柴岡邦男町長)の主催。午後7時から9時ごろまで。
 「漁業と海洋レジャーとの共存について」と題し、環境保全活動や各種事業に取り組む松田猛司さん(46)=和歌山県在住=が講演する。
 スキューバダイビングなどの海洋レジャーと漁業者とのトラブルが各地で問題化する中、両者の共存共栄をどう図るかを中心に話す。参加無料。問い合わせは柏島中学校内の同準備委員会事務局(0880・76・0026)

漁業とレジャー共存へルールを
大月町で海洋セミナー(「高知新聞 平成11年10月30日)

 幡多郡大月町の海の豊かさなどを学ぶ「第6回海洋セミナー大月」が28日夜、同町の柏島漁協で開かれ、海洋レジャーや環境保護活動などに詳しい会社役員、松田猛司さん(46)=東京都港区=が講演した。
 大学研究者や地元代表らでつくる黒潮実感センター設立準備委員会(会長=柴岡邦男町長)の主催。
 同町は近年、スキューバダイビング客が急増しており、柏島に通じる平山トンネル(県道柏島-二ツ石線)も14年度末完成へ整備が進んでいる。
 開通すれば観光面への波及効果が期待される中、今後の地域づくりの参考にと、和歌山県などで海洋レジャー産業にかかわっている松田さんが「漁業と海洋レジャーの共存について」と題して話した。
 松田さんは地元住民ら約70人を前に、ダイビング客が増えるに従い、サンゴ破壊や漁業者とのトラブルが増える懸念を中心に説明。「各組合が話し合い、地域が一定のルールづくりをしなければ柏島も5年後、10年後にはめちゃくちゃな状態になると思う。一次産業と三次産業が共存できる環境を整え、柏島を売り出す会社などを作ってはどうか」などと提言した。

1999.10.28活動報告

第6回「海洋セミナー大月」開催のお知らせ

第6回「海洋セミナー大月」開催のお知らせ
・ テーマ:漁業と海洋レジャーとの共存について
・ 日 時:10月28日(木)午後7時~9時頃  
・ 場 所:大月町柏島漁協 2F
・ 講 師:(株)ノアスサミ 代表取締役
      スクーバダイビング事業共同組合理事  松田 猛司 氏
・ 主 催: 黒潮実感センター設立準備委員会
・ 後 援: 大月町・宿毛湾水産理事会 ・富士ゼロックス

・ 参加費: 無料
・ お問い合わせ先:黒潮実感センター設立準備委員会
  事務局:0880-76-0026・62-8022 神田(カンダ)まで

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「漁業と海洋レジャーとの共存について」
(株)ノアすさみ代表取締役 スクーバダイビング事業共同組合理事  松田 猛司 氏

ー講演内容ー

 今、全国各地で大きな問題となっているのが、漁業と海洋レジャー との関係である。
 日本でダイビングを行うためには、ほとんどの場合において漁業者と何らかの調整を行う必要があると考えられる。また、現実にその ことが非常に大きな問題となっているケースが多い。基本的な構造としては、漁業を行っている地域・領域にダイビングをするものが 「侵入」(善悪の価値を持たないものとして)するということであり、 それをどのように調整するかということが問題である。そこで今回は 漁業者、海洋レジャー業者双方の立場にたって、以下の6項目について 提案をおこなう。
 1. 海利用のルール作り法
 2. 漁業関係者とダイビング業者のメリット・デメリット
 3. 100年海を観光として利用するには
 4. コーポラティブ(共同会社)と事業クラスター(集合体)
 5. 行政が協力しなければならない理由
 6. 獲る漁業から見せる漁業へ

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 国民の余暇ニーズの高まりから、海洋レクリエーションの参加人口は 増加傾向にあり、その活動は活発化しています。それにともない、海を生活の場としている漁業者との間でトラブルが続出しています。
 漁業と海洋レジャーとの問題はけっして他人事ではなく、大月町や 宿毛市・土佐清水市といった地元でも大きな問題となっています。
 今回のセミナーでは、双方が同じ席につき松田氏の講演を聴く中で、 建設的な意見を出し合い問題解決の糸口としていただきたいと思います。
 漁業者、海洋レジャーにかかわる方々および、一般の方々にも多数 お越し頂き、みんなで議論しあい、漁業と海洋レジャーさらに地域との よりよいあり方を模索したいと思います。
 関係者および関心のある方すべてのご来聴を心よりお待ちしております。

1999.10.21活動報告

大阪で「出張学集会」 柏島の自然PRへ 開催希望の中学校募集

大月町・黒潮実感センター準備委
大阪で「出張学集会」 柏島の自然PRへ 開催希望の中学校募集
(「高知新聞」平成11年10月21日掲載)

 幡多郡大月町柏島の豊かな自然を生かした拠点施設設立を目指す「黒潮実感センター 設立準備委員会」(会長=柴岡邦夫町長)は、県外への「出張環境学習会」を企画。 大阪府内の中学校を対象に紹介資料を送付し、参加校を募っている。11月に関係者が 各校を訪ね、ビデオなどで同町の海の豊かさを紹介する。

 同委員会は、高知大・高知医大非常勤講師の神田優さん(33)ら大学研究者や、地元代表者らで昨年7月に発足。柏島は周囲約4キロの範囲に豊かなさんご礁があり、約 1千種に上る魚類が生息する国内有数の海洋生物の宝庫であることから、島全体を自然の博物館と見たてて体験学習や環境保全活動を行う「フィールドミュージアム構想」を打ち出し、中心組織となる「黒潮実感センター(仮称)」の設立を目指している。
 同委員会事務局を担当する神田さんが取り組みの一環として県内で環境学習活動を 開いてきたが、活動を全国規模に広げ、柏島の魅力を全国にアピールしようと出張学 習会を企画した。
 紹介資料やアンケートを送った先は、大阪府内のほぼ全中学校に当たる520校。参加要請のあった各校を11月、神田さんや町職員らが訪問し、海中ビデオや写真を使ってさまざまな海洋生物の紹介や環境保全の必要性を訴える。旅費は大月町が全額負担するため、各校参加費は無料。
 町総務政策課は「環境保全の必要性を理解してもらい構想を実現するには自治体の 枠を超えて現地の魅力を知ってもらう必要がある。将来的には近畿圏、関東圏へと活動エリアを広げ、体験学習型の修学旅行誘致や地場産品販売など町おこしにもつなげたい」と話している。問い合わせは、大月町総務政策課(0880-73-1111)

1999.10.21活動報告

高知新聞掲載「町職員の勉強会発足」(10月21日)

大月町の振興策探る  町職員の学習会が発足 (「高知新聞」 平成11年10月20日掲載)

 幡多郡大月町の職員が、地元の課題や振興会を話し合う学集会「あした」を発足させ、18日夜、1回目の学習会を開いて同町柏島に持ち上がる黒潮実感センター設立構 想について学んだ。
 地場産業の衰退など20年前に約1万人だった人口が現在約7千5百人と低迷する中、 職員が各課の枠を超えて課題や振興策などを話し合おうと町総務政策課が企画。閉庁 後、月1回のペースで▽介護保険制度▽町立大月病院の経営問題▽地元への企業誘致 ▽町財政問題―など、職員が自主的に学習会を開くことにした。
 会には34人が参加。同センター設立準備委事務局長で高知大・高知医大非常勤講師 の神田優さん(33)から構想の具体的内容や、実現した場合の地域振興の可能性など の説明を聞いた。
 参加者は「担当外の事業を住民に聞かれても説明ができる」などと評判はまずま ず。町総務政策課は「地域が衰退する中、町職員に対する住民の目はますます厳しく なっている。一方で期待もされているが、『担当じゃないから知らない』ではなく、 職員皆で問題を考える体制をつくりたい」と話している。

1999.09.30活動報告

9月後半の活動報告

9/17 宿毛青年会議所例会にて講演

大月町柏島の海洋生物の生態をVTRを使って紹介し、黒潮実感センターの 取り組みについて講演しました。 宿毛青年会議所のメンバーも、黒潮実感センター設立に向けて応援してくれています。

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9/24 第3回 黒潮実感センター設立準備委員会総会開催

 この日は台風18号が最接近するなかでの開催でしたが、13名の設立準備委員 の方々が出席下さいました。 議題として 1)昨年度よりの経過報告について 2)黒潮実感センター設立友の会の規約の承認並びに会員募集の取組みについて 3)黒潮実感センター設立に向けた今後の方向性について が話し合われ、地域振興の核としての実感センターの早期立ち上げが確認されました。 今後の方向性として、海洋セミナー大月に講師として漁業とレジャーの共存について 全国的に広く活動されている、ノアすさみ代表の松田猛司氏の招へいや、 大月町への修学旅行誘致に向けた取り組みの一環として、近畿圏の高等学校を対象に 環境学習会の出張講演会を開催することが決まりました。再来月の11月上旬に 希望校をまわる予定です。ご希望の学校はご連絡いただきたいと思います。

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9/25 黒潮実感センター設立に向け全国から友の会募集!!

共同通信社が全国に向けて「黒潮実感センター」設立に向けた準備委員会の 取り組みと、友の会募集の記事を送信してくれました。 全国各地の新聞でごらんになった方、ご協力宜しくお願いします。 また、何時の日付の何新聞に掲載されたかお知らせ下されば幸いです。

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9/30 大月町議会で黒潮実感センターの説明会  

 大月町議会9月定例議会において、黒潮実感センターの説明を行います。 各議員の方々にも実感センターの構想をご理解いただき、論議したいと思います。

1999.09.12活動報告

9/11-12  山と海の子供体験学習交流会開催

9/11-12  山と海の子供体験学習交流会開催

9月11.12日に黒潮実感センター設立準備委員会と四万十楽舎、大月町・西土佐村 教育委員会が合同で、「山と海の子供達の体験学習交流会」を開催しました。 この会には西土佐村の児童26名と、柏島中学校の生徒11名が参加しました。
 11日は生憎のお天気でしたが、良栄丸(船長:黒田良一さん)に乗り込み、 柏島~大堂海岸~幸島~ビロウ島をまわりました。柏島の生徒も西土佐の児童も、 うねりの中波しぶきをかぶりながら、ダイナミックな景観に大はしゃぎでした。 その他、浮桟橋で全員で釣りをして「生きた教材」を調達し、魚の観察と写生を 行ったり、柏島の海のビデオをもとにした環境学習、夜の海の生き物の観察会など をしてその日の日程を終了しました。翌12日には竜が浜でシュノーケリングと 磯採集を行い、また浜に打ち上がっているゴミを拾ったりといった清掃活動も 行いました。山の子供にとっては大月のすばらしい海の世界を満喫したよう ですし、柏島中学校の生徒は年下の小学生の世話をする事で、リーダーシップを 発揮したりと、実りある体験学習交流会となったようです。
 この体験学習会の模様は、9/12の毎日新聞・9/13 の高知新聞に掲載され、 9/13 にはRKC高知放送の6:30PMからのニュースで紹介されました。

1999.09.09活動報告

9/9 高知大学との共同研究 柏島プロジェクト(仮称)

9/9 高知大学との共同研究 柏島プロジェクト(仮称)

 高知大学の教官5名と黒潮実感センター設立準備委員(神田)との共同研究で 柏島プロジェクト(仮称)を企画するための第一回会合が開かれました。
 この計画は高知大学人文学部助教授の新保輝幸氏の提案で、柏島をケーススタディに 柏島水域における海洋生物の生物多様性の保全と活用および、地域振興の視点から自然科学系の研究者と社会科学系の研究者とが初めて合同研究するというもので、 その研究成果を大学での講義へ適用し、教科書化する案も検討されています。

1999.09.02活動報告

9/2 高知県窪川町教育委員会社会教育課主催の朝霧婦人学級にて講演

9/2 高知県窪川町教育委員会社会教育課主催の朝霧婦人学級にて講演

 窪川町農村環境改善センターにて、 環境学習会「海の環境保全とその利用」と題した講演を行いました。高知県に残されたすばらしい海の環境を、食い物にするのではなく 環境を保全しながら活用するために、今私たちが作ろうとしている黒潮実感センターの 紹介を混ぜながら、講演をしてきました。この会に出席されていた窪川町立影野小学校の校長先生から、11/19に小学校においての父兄参観日に環境学習会の開催を依頼されました。

1999.09.01活動報告

9/1 第1回 高知県フィールドミュージアム計画策定検討委員会に出席

9/1 第1回 高知県フィールドミュージアム計画策定検討委員会に出席

 昨年度、高知県の県民からのアイデア募集事業に提案していた 「黒潮実感センター」構想と、高知県全体をフィールドミュージアムにする構想、 足摺宇和海国立公園大月地区の自然保護に関する意見を会わせた提案が こうちフィールドミュージアム計画として採択され、高知県文化環境部環境保全課 において、第一回目の検討委員会が開かれました。
 この検討委員会は学識経験者・高知県内各博物館学芸員・観光協会役員ら15名で 発足しました。会では高知県全体を一つの博物館として捉え、現存する自然や文化 を活用しながら保全していき、既存の施設をネットワーク化し、相互間で人と 情報の交流を図ろうというのが基本的な考え。
 その他「フィールドミュージアム構想」策定の検討と並行して、そのモデル事業として 県内各学習施設におけるインタープリターの養成と、自然観察プログラムを作成する 「こうちフィールドミュージアム・モデル活動支援事業」の検討委員会も同時に開かれ、 県内学習施設6施設の一つとして選ばれました。 黒潮実感センター以外の5施設は、現在すでに施設が存在し運用されていますが、 実感センターも一日も早く、高知県初の海のフィールドミュージアムとして 立ち上げたいと思います。皆さんのご協力をお願いします。

インタープリター養成講座開講!

実感センターのお手伝いをしてくれるボランティアスタッフ募集!

 この講座は、先の「こうちフィールドミュージアム・モデル活動支援事業」 の一環で高知県環境保全課が自然解説員を養成する取り組みとして開設するもので、 高知県下の各自然学習施設の活動に協力していただける方に参加して貰うものです。 黒潮実感センターが体験学習等を行うにあたって協力していただけるかたの この講座へのご参加をお待ちしております。

期日 平成11年11月6日(土)10:00- 平成11年11月7日(日)16:00  1泊2日 雨天決行

場所 国立室戸少年の家 (室戸市元)     0887-23-2314

定員 50名

費用 3000円

参加資格、受講者の準備するもの、講師、内容、スケジュール等については 黒潮実感センター設立準備員会 事務局 神田 優 TEL:0880-62-8022・0880-76-0026 FAX:08880-62-8022までご連絡下さい。 詳しい資料をお送りします。

1999.08.31活動報告

活動報告(5月~8月):高知新聞掲載

豊かな海 壁紙に ~大月町柏島中~  (5月12日)

 幡多郡大月町の柏島中学校(田中農三校長)が、今春から柏島の豊かな海をアピールする壁絵の製作を始め、このほど学校のへいに飾った。
 同校には、宿毛湾の豊富な海洋資源を地域振興に生かす拠点施設「黒潮実感センター」(仮称)設立準備委員会事務局が置かれている。映画上映や公園など積極的な環境学習に取り組んでいる。スキューバダイビングなどで島を訪れる人たちにアピールしようと、斜面に面したへいに絵を飾ることにした。
 絵は縦90センチ、横1.8メートルのアクリル板に三枚製作。ブルーをバックにハタタテハゼやネジリンボウ、キンギョハナダイなど柏島ならではのカラフルな魚の絵を描き、「みんなの宝物 柏島の碧い海」とメッセージを添えた。
 絵は今後、約50メートルある壁いっぱいに飾る計画。生徒数が少なく、中学校統合も2年後に迫っているが、田中校長は「地区の小学生やお年寄りの協力や、町外の学校との交流を通じて完成させたい」と語っている。

あす大月町で海洋セミナー (7月16日)

 幡多郡大月町の豊かな海洋環境について学ぶ「第五回海洋セミナー大月」が17日夜、同町柏島の柏島公民館で開かれる。大学研究者や町で作る黒潮実感センター設立準備委員会の主催。
 当日は午後7時から9時まで。日本学術振興会の奥田昇・特別研究員が「海の中の懲りない面々」と題して講演する。ハリメやゲンナイ、イシモチなど幡多でなじみ深いテンジクダイ類が、口の中で卵を守る習性を持っている話などユニークな生態を紹介する。

山の子が海の自然学ぶ~土佐山小で「環境学習会」 (7月17日)

 海洋生物の宝庫として知られる幡多郡大月町柏島周辺を題材にした「海の環境学習会」が16日、土佐郡土佐山村の土佐山小学校で開かれ、”山の子供”たちは珍しい魚の写真などに目を輝かせていた。
 同小は地域の歴史や自然を学ぶ「こども山嶽社塾」を5年前に開講し、さまざまな校外活動を行っている。今年は「山と海の子ども体験学習交流会」として7月末、1泊2日で柏島訪問を計画。事前学習のため高知大・高知医大非常勤講師の神田優さん(32)を招いた。
 神田さんは柏島の海洋資源を地域振興などに生かす拠点施設建設に取り組んでおり、同小の視聴覚室に集まった5,6年生を前に、パネル写真や自らが撮影した柏島周辺の海中ビデオを使って、さまざまな魚類やサンゴなどの生態を紹介した。
 体の皮がぼろぼろはげ落ちるボロカサゴや、数年前に柏島で発見されたキツネメネジリンボウなど珍しい生き物と、ユーモアを交えた神田さんの説明に、子供たちも「すごい!それ食べられる?」などと目を丸くしていた。
 柏島ではグラスボートでの生物観察などのほか、柏島中生との交流会や橋本大二郎知事との意見交換会なども予定。子供たちは「早く行ってみたいね」と顔を輝かせていた。

JCのTYOP大賞 神田さん(高知大・高知医大非常勤講師)受賞 (8月6日)

 地域活動などさまざまな分野で功績のあった若者に贈られる日本青年会議所「第十三回TYOP(トイップ)大賞’99」の環境庁長官奨励賞に、高知大・高知医大非常勤講師の神田優さん(32)が選ばれ、このほど横浜市で授賞式が行われた。
 同賞は理想や夢を持ち、実践している若者を応援する精度。全国各地のJCの推薦によって医療、福祉、国際協力、文化・芸術などの分野で毎年計十人を表彰している。
 神田さんは、幡多郡大月町柏島に地域の豊かな海洋資源を守り育てる拠点施設「黒潮実感センター」(仮称)の設立を提案。実現に向け、昨年から県内で環境学習会などを開いており、宿毛青年会議所が推薦していた。受賞者には、スキー複合選手の荻原健司さんらも著名人も多いとあって、神田さんは「環境教育と地域保全に向けた取り組みが全国的に評価されてうれしい。構想が実現できるよう、活動を県内外に広げていきたい」と受賞を喜んでいる。

大月町柏島 黒潮実感センター設立へ支援を「友の会」会員募集 (8月17日)

 幡多郡大月町柏島の豊かな海洋環境を生かした拠点施設設立を目指す黒潮実感センター設立準備委員会(会長=柴岡邦男町長)はこのほど、「センター設立友の会」を開設し、会員募集を始めた。構想実現に向けた各種活動を支援してもらうのが目的で、会員にはダイビングスポットなどの情報を提供する。
 同委員会は、高知大研究者や地元住民代表らで昨年七月に発足。柏島は、周囲約四キロの範囲に約一千種に上る魚類が生息する全国有数の海洋生物の宝庫であることから、こうした自然環境を含めた体験型博物館の設立を目指す一方、高知大・高知医大非常勤講師の神田優さん(32)を中心に町内外で海洋セミナーや環境学習会などを開いている。
 友の会は、海中ビデオライブラリー製作や環境教育の教材づくりなど、構想実現に向けた各種活動などを支援してもらうことが狙い。個人や企業に年回費を払ってもらい、会員には会報や電子メールで、周辺のダイビングスポットや新しく確認された魚介類の紹介、同委員会主催のイベントなどを案内する。
 年会費は一人一口1000円(企業など団体賛助会費は一口二万円)。振り込み口座などの問い合わせは柏島中学校内「黒潮実感センター設立準備委員会事務局」(0880・76・0026)。

四国地区TOYP賞 神田さん(大月町)グランプリ 海洋資源保護運動を評価 (8月31日)

 日本青年会議所四国地区協議会が主催する「四国地区TOYP賞」のグランプリに高知大・高知医大非常勤講師、神田優さん(32)=幡多郡大月町柏島=が、準グランプリに車いすマラソン選手の山崎正一さん(40)=高知市東久万=がそれぞれ選ばれた。
「TOYP」は「The Outstanding Young Persons 」の頭文字をとったもので目立った若者という意味。四国地区TOYP大賞は四国内に住み地域活動などさまざまな分野で活躍した若者に贈られる。ことしはそれぞれの地域の青年会議所から推薦を受けた四人がエントリー。このほど公開審査が行われグランプリ一人、準グランプリ二人を選考した。
 神田さんは豊かな海洋資源を守り育てる「黒潮実感センター」(仮称)を柏島に建設することを提案。実現に向け県内の小、中、高校で環境学習講演会を開くなど海洋資源保護運動が評価された。神田さんは日本青年会議所が主催する日本TOYP大賞環境庁長官奨励賞も受賞している。
 準グランプリの山崎さんは昨年、大分国際車いすマラソン大会で国内選手五位に入賞したほか太平洋スーパーチャレンジカップの車いす部門で優勝。シドニーパラリンピックの強化候補選手にも選ばれ、今後の活躍が期待されている。
 授賞式は28日に今治市で行われた。

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