アーカイブ
ーアーカイブ
ー検索
カサゴの産卵
息子の拓海は釣りに行ったり岸壁から魚をすくってきたりして飼育するのが好きで、またしても玄関内に水槽や衣装ケースに海水を入れて魚を飼っている。
この時期は水温が低いため、衣装ケースには比較的地味なカサゴ2、カワハギ1、ハナオコゼ1、ハリセンボン、アメフラシが入っている。別の水槽にはハコフグが単独で飼育されている。
今晩食事を終えて仕事に行こうと衣装ケースを見ると、水面に雲のようなものが浮いている。すぐさま息子を呼んで見せた。「拓海、これ何かわかる?」、「え、油かなんかじゃないの?ちょっと気にはなってたんだけど」という返事。よく見てみいやとライトを当てて観察させると、「え、え、え、何これ!卵?」ととても興奮した様子。
「よく見てみいや、動きゆうろ」。「あ、ほんまや、泳ぎゆう。お母さん、早く早く」と突如玄関口で生き物観察会が始まった。
カサゴは卵胎生の魚でお腹の中で卵をかえして仔魚(稚魚になる前段階)で産む、と図鑑にかかれてあることが、今目の前で繰り広げられている。
メスの総排泄口のあたりからはまだ帯状に仔魚の塊が漏れ出していた。産み出されるとすぐにチョンチョンと小刻みに動き回る様がかわいい。
私も産み出される瞬間を見るのは初めてだった。
その後産み出された仔魚をすくい取り、別の水槽にいれ飼育するといいだした。水槽の水を少し入れ替えるため夜、波打ち際から海水を汲んできた。
餌の問題があるが、明日は顕微鏡で観察させてやろうと思っている。
毎日じっくり観察すると色んな発見が生まれてくるんだよと、拓海に教えた。
図鑑等で見聞きして頭で知ってると言うことと、実際見て覚えることとは雲泥の差がある。この日のことを拓海はきっと忘れないだろうと思った。
2013.12.19UP 「アジを使ったすり身の天ぷら」ご紹介
それぞれの家庭でも作られていますが「柏島漁協女性部」と「柏島城下町グループ」にて商品化して販売しています。
先日は城下町グループの加工場に伺いました。
城下町グループは廃校になった旧柏島小学校の給食室を使って天ぷらを作っています。
揚げたての天ぷらをハフハフしながら頂きました。
以下は加工中に撮った写真です。
ついつい食べ過ぎてしまう味。
メリケン粉などのつなぎを使用していない為、フワフワした食感は絶品です!
また、添加物を一切使用していないので、お子様からお年を召された方までご賞味いただける天ぷらです。
多い時は数百枚と揚げているそうです。
宿毛市や土佐清水市の地元スーパーでも実演販売をしています。
全国販売もしていますのでご入り用の方はぜひ、ご一報下さい。
2013.12.13UP 片島中学校
皆様にとって2013年はどのような年になったでしょうか。
今年の漢字は「輪」だそうですね。
復興支援の輪、東京開催決定の五輪・・・
今年のセンターもサマースクールやモイカの里親制度(アオリイカの人工産卵床設置事業)などの活動を通しボランティアスタッフさん、地元住民の方々、学生さんなどセンタ―に関わるたくさん方々の「輪」にご協力・ご支援をいただきました。
この場を借りて感謝申し上げます。
また来年もセンタ―に関わって下さる「輪」を大切にしながら、一層努力して参りたいと思います。どうぞ、よろしくお願い致します。
さて、去る12/5(木)片島中学校の6年生55名が「山の学習」授業を受講しに柏島へ来られました。
一見、柏島と言えば「海」なのに、なぜ山の授業をここで?と思われるかもしれませんが、山と海は繋がって成り立っているため、その仕組みや相互の関係について理解していただこうと受講していただきました。
片島中学校は、宿毛湾が広がる自然豊かな場所にあるからなのか、センター長が生徒さん方に投げかけた質問にピンポイントで答えが返ってくることが多々ありました。
その点、海や川のことについて知識が豊富な生徒さんが多かったように思います。
また自然豊かな環境の中、日々学習されていることを象徴していたのが授業後のことでした。
この日は残念ながら体験はできなかったのですが、my釣り竿を持参してきている男の子がちらほらといたからです。
中には、数万円する釣り竿を持ってきている学生も・・・お小遣いを貯めて自分で買ったとのことです。
学びの場や生活など環境次第でお金を費やす所も違ってくるのだなと思いました。
自分たちが住んでいる場所からちょっと離れた場所でもまた違った自然が広がっています。
宿毛市も良い所ですが、お隣の大月町柏島の魅力も感じていただけたでしょうか。
ぜひ、またお越し下さいね!
2013.11.28UP 八束小学校
そんな中、四万十市から八束小学校の6年生14名が来所されました!
遠いところ早速、午前中からの授業です。
皆さん、きちんとノートをとって一人一人真面目に取り組んでいたのが印象です。
そして、机上の学習後は実際に外に出て柏島の海の生き物観察をしました。
冷たい風が吹く寒い中、よくがんばりました◎
普段見る事のない柏島の海の生き物を間近で見るチャンス!
実際に自分の目でみることはもちろん触ってみたりもして、なにかしら感じ取ってもらえたでしょうか?
今後に繋がる良い経験になっていれば嬉しいです。
今日はあまりにも風が強く寒かったので、センター長が捕った生き物たちを屋内で観察。
実体顕微鏡を使うことで、肉眼では見えにくい細部まで見ることができ生き物の不思議や疑問が発見に繋がったようで
興味を持っていただける授業になったのではないかと思います。
海の生き物だけに関わらず、山や川の生き物にも目を向けてじっくり観察してみて下さい。
観察することで、不思議や「なんで?」という疑問が発見に変わるかもしれません。
センターで頭いっぱいに得た知識を帰ってからお友達や家族の人にお話してみて下さい♪
本日は遠いところご来所いただき誠にありがとうございました。
ぜひ、次は夏の柏島に遊びに来て下さいね。
また今の季節とは違った素晴らしい海が皆さんのお越しをお待ちしております。
2013.10.1UP 四万十高校研修
毎度おなじみになってきていただけたでしょうか・・・スタッフの梶田がお届けします♪
2013年、早くも10月に突入です。
秋空が広がり爽やかな季節となりましたね。
しかし、台風23号が発生しております。十分に気をつけましょう。
さて、今回は9月21日に四万十高校自然環境コースの生徒さん15名にご来所いただきました!
午前中はセンター長神田による「柏島の海の環境と持続可能な里海作り」の授業、そして午後からはシュノーケリング体験を行いました。
この日は少し寒かったですが、船にあがれば寒さも関係なく飛び込みます♪みなさん、仲良く楽しまれていました。
広くて大きい高知県、柏島まで約3時間かかる四万十町からはるばるお越し下さった皆様、誠にありがとうございました。
勉学に野外アクティビティにと帰りのバスでは疲れて寝ていたのではないでしょうか。
また、機会がありましたらご家族同士、お友達同士でお越し下さい(-^▽^-)
それでは、今回はこのへんで。さようなら!
2013.9.18UP 2013年次日本島嶼学会 高知・柏島大会
素晴らしい秋空と爽やかな風が吹いてる柏島です。
朝夕は涼しくなってだいぶ過ごしやすい気候になってきましたね。
しかし季節の変わり目、風邪を引かないように気をつけましょう。
さて、9月7日~9日の3日間に渡って「2013年次日本島嶼学会 高知・柏島大会
―はしっこから地域をデザインする―」が開催されました。
もちろん、開催地は柏島です!
センタ―は、当年度の学会の運営事務局として携わりました。
(日本島嶼学会HPはこちらからどうぞ⇒http://www.islandstudies.jp/)
※高知・柏島大会開催趣旨
日本島嶼学会は、わが国及び世界の島嶼部を対象に、その立地的かつ社会的経済的特性、民俗と固有の文化、資源管理と環境の現況、島嶼生活の実態等に、学際的・職際的・国際的視点から光を当て、その重要性と潜在力を再評価し地域社会の発展に貢献するために1998年に創設された。これまで島嶼部の自治体、住民、学術団体の協力下で、日本を代表する島嶼地で毎年学会を開催してきた。
平成25年度は、会員の強い要望を受け、太平洋に面し広大な海岸線を持ち、その西部に沖の島や柏島が立地する高知県で大会を開くことが先の隠岐の島大会で承認され、「島の持続的発展」を主テーマに論議を深めることとした(以下、島嶼名を付す慣例から、柏島大会と呼称する)。また、一般的に交通、流通、生産、情報、教育などに様々な面で不利とされる「はしっこ」に位置する島嶼において、それらの課題を解決し持続的発展を目指すためにどうあるべきかについてミニシンポジウムを企画し広く議論を喚起したい。
当学会1日目は高知大学にて開会及び基調報告会を行い、その後エクスカーションに乗って足摺経由から宿毛市へと高知の西南端を満喫しました。
夜は、秋沢ホテルで交流会が行われ学会員、一般の方合わせて約50名が参加。
右を見ても左を見ても色濃い方々ばかりで楽しいひと時となりました。
翌日、大月町農村環境改善センタ―にてミニシンポジウム「はしっこから地域をデザインする」と題し梅原デザイン事務所代表の梅原真氏による特別報告及び以下の方々に登壇いただきパネルディスカッションを行いました。この間、町民の方々にもご視聴していただきました。
コーディーネーター:神田 優 氏(黒潮実感センター長)
パネリスト(50音順):
梅原 真 氏(梅原デザイン事務所代表)
岡田 順一 氏(大月町長)
玉沖 仁美 氏(株式会社紡代表取締役)
波多 紀昭 氏(海士町議会議員)
その後、個別報告へ移り、閉会式後に当学会の目的である“柏島”へ移動しました。
公民館にて宿毛市の沖の島を舞台に、保健衛生医療の普及および向上に貢献した駐在保健婦である荒川初子の献身的な活動を描いた感動の物語「孤島の太陽」を上映。この映画は、DVD・ビデオ化されておらず、歴史を感じる映写機での上映となり、当時の雰囲気を少し感じながら感動して涙する方々が多数いました。
引き続き、町民の方を含めての交流会を行い、卓上は地元柏島の方々に作っていただいた郷土料理で埋め尽くされました。
その他にも、鯛の刺身、海鮮コロッケなど地元柏島の方々が作ってくださった料理がずらりと並びました。
そして終盤の締めには、センター長神田による豪華“鰹のわら焼きタタキ”!
私的には、今までに食べた鰹のタタキの中で断トツの味でした。
最終日の3日目は小雨が降る中となりましたが、センタ―長による柏島巡回を行い、まさに「島堪能」。
最後に道の駅ふれいあパーク大月に立ち寄り、名物のいちごおりに両手いっぱいのお土産を下げて、皆さん満面の笑顔で帰られました。
当学会、島繋がりということでなのか本当に熱い思いを持った個性的な方が多く、“はしっこ”における長所と重なる部分に思えました。
学会員様から見る、「島」としての柏島はどのように写ったのでしょうか。
「また来たい!」と思える魅力ある場所に感じていただいていれば本望です。
ご参加また、ご協力いただいた皆様方、3日間ありがとうございました。
当学会の更なる発展を祈り申し上げて終わりといたします。
2013.9.12UP SUIJI学生サービスラーニング
センターの夏、後半を振返り中・・・
立て続けにスタッフの梶田がブログ更新、猛進します。
8月26日~28日、9月1日~4日に
SUIJI(スイジ)学生サービスラーニング(※)の皆さんが
柏島の当センターを活動拠点としてやって来ました。
_____________________________________
※SUIJI学生サービスラーニング
SUIJI(Six University Initiative Japan Indonesia)は、
ガジャマダ大学・ボゴール農業大学・ハサヌディン大学(インドネシア)、
愛媛大学・香川大学・高知大学の6大学の教育研究拠点が有機的に連携することにより、
熱帯地域の農業発展及び自然資源の保全を図り、
地球規模の環境問題に貢献することを目的に2011年3月に結成されたコンソーシアムです。
_____________________________________
以下、活動の様子を写真にてお送りいたします。
インドネシア人の学生さんも最初は恐る恐るでしたが、
綺麗な柏島の海中を見て、笑顔がほころんでいました。
先生も生徒も関係ありません。
心を解放させてくれる柏島の海、最高ですね。
終始笑顔で夕日に向かって「インドネーシアー!」と叫ぶ学生も・・・
楽しいひとときを過ごされていました。
おかげ様でたくさんの漂着ゴミを回収することができました。
また、別日に島内の草刈を行いまいた!若い力で柏島大助かりです。
ありがとうございました。
柏島で活動を行って感じた事や学んだ事を柏島公民館にて発表して下さいました。
また、インドネシアの衣装に身を包んで踊りを披露していただいたり、
お礼にと、島民の方のご好意で「着物」を試着しました。
その様子は、まさに異文化交流
学生さんも島民の方も双方、満面の笑みで互いの国の文化を楽しんでいました。
インドネシアの学生さんにとってはニッポンの故郷「柏島」になったでしょうか。
またお越し下さいね。
2013.9.12UP 柏島学
嵐のように夏が過ぎ去り、センターも一段落といったところです。
残暑が厳しいですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回もスタッフの梶田が8月28日~30日に行った
「柏島学」の現地実習を題にお届けします。
黒潮実感センターと高知大学が開催する共通教育講義、
「土佐の海の環境学:柏島の海から考える」(通称「柏島学」)が
8月28日~30日の3日間にわたり柏島での現地実習が行われ、
高知大学生、四万十高校生、教員あわせて約60名が参加しました。
1日目は、当センターにて「柏島周辺の魚類」の講義、
学生が島内を歩き回る柏島踏査、夜にはワークショプを行いました。
2日目は午前中にシュノーケリング体験をし、
午後から東京工業大学都市地震工学センタ―の藤岡正樹さんによる
「南海トラフ大地震へ備えるコミュニティ防災」と題し柏島公民館にて講義を行いました。
引き続き、以下のコーディネーターとパネリストによる
座談会(パネルディスカッション)を開催し、島民の皆様方にも足をお運びいただきました。
コーディネーター:
石筒 覚(高知大学人文学部)
パネリスト(50音順)
神田 優 センター・センタ―長
高根 美保(柏島保育園・園長)
久松 誉昇(大月町役場総務政策課・防災担当)
藤岡 正樹(東京工業大学都市地震工学センタ―・研究員)
吉岡 重雄(高知県庁南海地震対策課・地域支援担当チーフ)
そして、夜はお決まりのBBQ!
最終日の3日目はきみ食堂にてトコロテンづくり体験と
竜の浜にて海浜漂着ゴミ調査(ビーチクリーンアップ)を実施。
受講生の皆さんが「柏島」から感じ得たものは各々で違うと思いますが
今後に役立てていただける、そんな2泊3日になったならば幸いです。
最後になりましたが、今年度も無事に柏島学を開催することができ
ご協力いただいた皆様方に感謝いたします。
13.08.19UP サマースクール開催中!
センタ―スタッフの梶田です。
柏島は朝夕、涼しくなって秋の訪れを感じます。
スタッフ間では、綺麗な夕焼けと爽やかな風をうけながら、
「秋だね~、夏が終わるね~」、「なんだか淋しい!」
というような、去り行きつつある夏を惜しむ会話が多くなってきました。
しかし、センタ―の季節はまだまだ終わっておりません!
昨日、第2回親子サマースクールが無事に終了し
本日15時から「第3回子どもサマースクール」の幕開けです。
片付け・準備で追われていますが、
わくわくどきどき大はしゃぎの子どもに負けじと、
スタッフ一同も勢力尽くしてがんばります!
さて、今回は8月16日~18日に開催した
「第2回お魚博士と行く親子サマースクール」の様子をお届けします。
まず1日目は釣り体験&BBQ!
2日目の午前中は観音岩周辺でのクルージング&クリアカヌー体験
2日目の午後からはシュノーケリング体験、
ビーチコーミング、夜の生き物観察を行いました。
そして、最終日。
ビーチコーミングで拾った貝殻等を写真立てや時計を使って
クラフト作り、お魚博士によるお魚特別講座、家族での柏島自由時間♪
第2回お魚博士と行く親子サマースクールにご参加下さった皆様、
笑顔いっぱいの2泊3日、ありがとうございました。
ご家族の絆やお子様の成長など期待に添えることができたならば
私たちも嬉しい限りです。
では、また柏島の海で皆様にお会いできる日をお待ちしております!
2013.08.13UP 環境学習体験 土佐塾中学校さん
前回の投稿でサマースクールをお届けするとお伝えしていましたが、
少しお預けをしてサマースクールの合間に
環境学習体験にきていただいた土佐塾中学校さんの模様をお届けします。
7月30日・31日に、土佐塾中学校生徒28名がお越し下さいました。
まず、センタ―長による
「島がまるごと博物館(ミュージアム)持続可能な里海づくり」の講義を受け、
海藻おしば、シュノーケリング体験、クルージングを堪能しました。
さらに、1日目の夕方には宿毛湾でとれたお魚BBQと
夜の海の生き物観察を行いました。
センタ―長による講義、
「島がまるごと博物館(ミュージアム)持続可能な里海づくり」の様子です。
続いて、海藻おしばの様子です。
今回は、しおりとハガキの海藻おしばを制作しました。
完成したものは、後日土佐塾中学校さんの元へとお届け。
しおりは、たくさん読書をして有効に使って下さいね。
ハガキは、プレゼントにはもちろんお部屋のインテリアにもどうぞ♪
土佐塾中学校の皆さんはマイ箸、マイコップを持参しており、
BBQの後にはお皿を洗ってくださったりと、
私たちスタッフも大助かりで感動しました。
2日間、ありがとうございました!!
楽しみながら環境について学んでいただけたでしょうか。
また機会がありましたら、柏島にいらして下さい♪
スタッフ一同、お待ちしております。