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柏島リーフチェック2025を行いました
2025年5月20日、柏島の後の浜にてリーフチェックを行いました。
リーフチェックとはサンゴの健全度を把握する調査のことで、柏島では2001年〜25年間に渡り調査を継続してきました。
リーフチェックについて詳しく知りたい方は、下記URLをご覧下さい。
調査は毎年ほぼ同じ時期に、同じ場所(水深約3Mラインと約10Mラインの定点)で、同じ手法でデータを取っていきます。
調査方法はそれぞれの定点において、100Mのメジャーを引き、そのラインに沿って底質の状況とラインの左右2.5M幅のエリア内に生息している魚類、無脊椎動物(ウニやナマコ、食用の貝類など)の種類と個体数を調査します。
下記に底質の状態の変化をグラフで示します。
ここで注目して欲しいのは生きているサンゴの割合です。下のグラフの緑のバーがそうです。
サンゴが広がる柏島の海といってもいつも同じ状況ではありません。
2001年の調査当時、水深約3mでは海底の約63%が生きているサンゴに覆われていたのが、その後徐々に減り2005年には僅か3%にまで激減しています。
その理由は2003,2004年に連続して巨大な台風が相次いで直撃したことで、サンゴが波浪により物理的に壊されたことが原因です。
その後、割れ落ちたサンゴ片を集め、水中ボンドで基盤である岩に貼り付ける修復作業を地元ダイバーらと行った結果、徐々に回復し2018年には海底の88%が生きたサンゴに覆われるまでに再生しました。その後オニヒトデ等による食害の影響で少し減少し、2020年はコロナ、2024年はタイミングが会わずに調査ができませんでしたが、2023年から2025年にかけて急激に減少しました。
これは2024年の夏から秋にかけて30℃を超える高水温の影響が長引いたことで、サンゴと共生している褐虫藻(かっちゅうそう)という植物プランクトンが高水温の影響でサンゴから出ていったせいで白化し、サンゴが褐虫藻からの光合成による栄養をもらうことができずに、栄養失調により死亡したためと考えられます。
夏場日照り続きで、温められた海水は比重が軽いため表層に分布し、水温の低い海水は比重が重いため海底付近にとどまります。その結果浅いところに生息するサンゴはこの高水温の影響がストレスとなり白化してしまったわけです。
近年、夏場に30℃の高水温となることが多いですが、台風などが来ることによって波浪で表層と下層の海水がかき混ぜられることで温度が下がり、それほど長い間高水温が続くことはありません。
しかし、2024年は柏島では台風の影響がそれほどなかったために、高水温が長期化したことでサンゴの記録的な白化と、その後の大量死につながったと考えられます。

下の写真は2018年5月20日のリーフチェックの様子です。
海底の88%がサンゴに覆われサンゴが生き生きしていました。

下の写真は2025年5月20日の時の様子です。
かろうじて生き残っているサンゴがありました。
画面中央、右のラインが乗っている薄い茶色の部分は元気に生きているサンゴです。その左の白くなっているところは白化していてもかろうじて生きているサンゴ、
左の薄緑色の部分は死んだあとうっすらと海藻がはえている状態です。
画面下は白化の後死んで突起などの枝が壊れ平坦になった上に少し藻が生えている状態です。
右の薄い紫色のはカギケノリといって、死んで1年以上経ったサンゴの上に繁茂している状態です。

リーフチェックは主観でなく、客観的な数値によって海の状態を把握することを目的としています。
昔は魚がよく獲れたとか、最近は全然獲れないとかという話を聞いたことがありませんか?
昔とはいつのことで、どれだけの量の魚が獲れたのか、今はどれだけ減ったのか、これはその人の主観でしかありません。
誰もがわかるような客観的データがないと、本当の状況は把握できませんし、それに対する対策も立てようがありません。
地味ですが、地道なデータを継続してとり続けることで見えることがあります。
私たちはこれまでの四半世紀にわたり柏島の海の状況を把握してきましたし、これからも続けていきます。
多くの方に海の今の現状を伝え、関心を持って貰いたいです。
*高知新聞2025年5月30日で紹介されています。
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/865310
*KUTVテレビ高知 2025年5月29日の放送です。
*RKC高知放送 2025年5月29日の放送です。
第18回海の寺子屋終了しました









2016.5.10 ウミウシカフェを開催しました
5/10 第27回さとうみセミナーとしてウミウシセミナーを開催しました。非常にマニアックなウミウシの分類体系に関する話題であるにもかかわらず、なんと16名もの方が参加されました。ほとんどがダイビングガイドのメンバーでした。ウミウシをガイドする上で気になっていることなど、ガイドならではの視点と観察力などすばらしかったです。
またこのセミナー開始2時間ほど前にアクセプトされた論文では、柏島のお隣にある一切で発見したウミウシをもとに、イッサイフシエラガイと言う和名が付けられた報告もあり、すばらしいタイミングでした。
理枝さんお疲れ様でした。
2016.3.5 慶應義塾幼稚舎6年生修学旅行に!
3/5 今年も慶應義塾幼稚舎の6年生が修学旅行に来られました。
今年は前日の3/4に足摺の宿泊先であるパシフィックホテルで晩に講演をした後、翌日バスで30名あまりの生徒さんらが来られました。
非常にタイトなスケジュールではありましたが、海辺の生きもの観察(微小貝探しや海の生きもの観察)、釣り体験、海藻押し葉づくりなどのアクティビティを楽しんでいただきました。
お昼ご飯は釣った魚と、こちらで先に用意しておいた魚を全員が捌いて炭火焼きにし、柏島の郷土料理であるこうし飯とブリやマダイのお刺身、ブリのあらでだしを取ったブリうどんと盛りだくさんのメニューでおなかいっぱいになりました。用意した魚はイトヒキアジ、イサギ、カサゴ、アヤメカサゴ、ヘダイ、オオモンハタ、メイチダイ、ホウボウ、ホウセキキントキ、カワハギ、カマス、アカネキントキ、オニカサゴ、ムツと先生も生徒達も見たこともないような魚も一杯で、それぞれさばき方を教えながらやってもらいました。
小さくてほんとにかわいい微小貝探しに夢中になる生徒や、個性的な海藻押し葉を作る生徒達、湾内の浮き桟橋に付着しているソフトコーラルに喜びの声を上げたり、最後は岸壁沿いを大きなイシガキフグが泳いでいたので網で掬って観察するときは、「なにこれ~」「でっけー」などと大騒ぎになりました。
わずか6時間程度の滞在でしたが柏島の自然を満喫して帰られました。最後、バスから見えなくなるまで手を振ってくれた生徒さん達、またのお越しをお待ちしています。

透明度抜群の柏島の海

微小貝探し

海辺の宝石微小貝 1-5mm

釣り体験

海辺の生きもの観察 イシガキフグゲットー

全長60cmオーバーのイシガキフグ

BBQ用の色とりどりの魚たち

ホーボーを手に取り魚の説明

自分で選んだ魚を自分で捌く

かわいい色とりどりのエプロン姿の6年生

いろんな魚を炭火焼き

海藻押し葉に挑戦

みんな真剣そのもの

どんな葉書ができるかな?

ユニークな作品たち

海藻を小さく切って竜の字に
2015.6.20 立川理事長退任記念講演を開催しました 2015.6.22UP
「今の世の中どこかおかしいー過去に学びながら21世紀をどう生きるか」という演題の元、これからの私たちが生きていく上で、食料、安全、経済、政治、環境問題等について、大変示唆に富んだお話をしてくださいました。
ありがとうございました。そのあとは場所を大和屋旅館に移し、立川先生を囲む会を開きました。出席者全員がそれぞれ、立川先生にまつわる思い出話やお礼の言葉を述べて頂きました。本当に長い間お世話になりました。これからも黒潮実感センターの最高顧問、ご意見番として色々とご指導して頂きたいと思います。

記念講演

辛口な中にもユーモアも交えてお話し

立川 涼 理事長

立川先生を囲む会 諸岡副理事長のご挨拶

センター長の息子からお礼の花束贈呈

立川先生を囲み皆で記念撮影
2015.6.20 立川 涼 理事長ご退任 2015.6.22UP
高知のはしっこのちっぽけなNPOの理事長を、快くお引き受けくださったことに心より感謝いたします。立川 涼 氏(NPO法人黒潮実感センター理事長)
プロフィール
1930(昭和5年)12月25日朝鮮京城生まれ。
東京大学農学部卒
昭和51年愛媛大教授
平成7年高知大学長
平成12年愛媛県環境創造センター所長
ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議(NPO)代表
専攻領域(研究テーマ)環境化学、地球環境、廃棄物問題
農薬BHCによる環境汚染を日本ではじめて研究。PCBやダイオキシンなどの化学物質汚染の世界的実態もあきらかにする。
平成20年山階芳麿賞受賞
国際引用栄誉賞
地球化学(三宅賞)
重光章 瑞宝重光章 他

立川理事長
2015.6.20 黒潮実感センター第13回総会開催しました 2015.6.22UP
今年度は初心に戻り、海のフィールドミュージアムとしての「研究、教育、啓蒙」活動に重点を置き頑張る所存です。
皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。

第13回黒潮実感センター総会
平成13年度 復興支援・住宅エコポイントの環境寄付を活用させて頂きました。
NPO法人黒潮実感センターは復興支援・住宅エコポイントから2013年度836,876円の環境寄付を頂き、下記の活動を行いました。
黒潮実感センターでは、より多くの人に豊かな自然が残る柏島を実感してもらうために持続可能な里海づくりを目指しています。その一環として、環境学習や体験実感学習、子どもや親子を対象としたサマースクールやエコツアーといったプログラムを実施しています。小学生から大学生までの学校単位や、一般の参加者を受け入れ、柏島の豊かな自然を体験していただき、海や海の生き物はもちろん、山と川と海のつながり等を学ぶことができます。
サマースクールやエコツアー、講演・セミナー等、および海の中の森づくり(アオリイカの人工産卵床設置・藻場再生・サンゴ保全)の運営費として、836,876円を使用させていただきました。ご寄附を経費の一部に宛てることにより、より充実したプログラムの運営ができました。
ここに感謝に意を表し、ご報告させて頂きます。
皆様からのご寄付、誠にありがとうございました。

海の中の森づくり(アオリイカの人工産卵床設置活動)

産卵に集まるアオリイカ

藻場再生(海藻の捕食者ウニ類の駆除)

サンゴの保全活動(リーフチェック)

サンゴの保全活動(オニヒトデの駆除活動)

子ども達を対象にした海の環境学習会

学校単位での体験実感学習

子どもサマースクール

親子サマースクール

成人対象エコツアー

各種講演会
2014.7.8 大月小学校長鎌田先生が海洋政策研究財団のニューズレターに寄稿されました。
是非ご覧下さい。http://www.sof.or.jp/jp/news/301-350/334_2.php
2014.1.6UP 「里海通信 2014新春特別号」発行

2014新春特別号1頁目
この度、友の会会員様宛に「里海通信 2014新春特別号(2013年8月-2014年1月)」を発行いたしました。
ご登録いただいているご住所やメールアドレスに変更がございましたら、センタ―へご連絡下さい。
よろしくお願い致します。
