イトヒキベラ
- サイズ
- 全長 9cm
- 説明
-
雄は腹鰭の第1軟条が糸状にのび、これが和名の由来である。雌や幼魚の腹鰭は短い。幼魚の体は橙赤色で、吻端に白色斑が、尾柄上部に黒色斑がある。モチノウオ亜科の魚は側線がひと続きではなく、体の後部で中断しているのが特徴である。前部の側線は体の背縁で平行し、後部の側線は尾柄部の中軸を斜走する。なおイトヒキベラと同じ属Cirrhilabrusの魚は、背鰭棘が11〜12本、頬に2列(稀に1列)の鱗がある。前鰓蓋骨の後端に小さい鋸歯がある、などの特徴でモチノウオ亜科の他の属と区別できる。
- 分布
-
岩礁・サンゴ礁域。九州北岸・西岸、千葉県館山湾〜九州南岸の太平洋沿岸、屋久島、沖縄諸島以南の琉球列島;済州島、台湾、東沙群島、西太平洋、オーストラリア西岸。