柏島の周辺には多様な環境があります。宿毛湾に面しテーブルサンゴが広がる後の浜、太平洋に面し波が荒いため切り立った断崖絶壁の磯からなる前の浜、波がなく穏やかで遠浅な砂地が広がる白浜、砂地と転石が混じりシコロサンゴや藻場が広がる竜の浜、水深が深く(20m〜50m)魚の養殖が盛んな湾内、大月半島と柏島との間の流れが速い水道部。異なるさまざまな環境があることで、多種多様な海の生きものが生息しています。
柏島の海の環境
A 後の浜
ごろごろした石の浜ですが、少し沖に出ると一面テーブルサンゴに覆われています。色とりどりの魚がたくさん泳いでいます。クリアカヌーでの水中観察やシュノーケリングで熱帯魚やサンゴを間近に見ることができます。スキューバダイビングのメインポイントです。ここには居付きのウミガメが数頭いて、波打ち際からから10〜40mくらい沖で顔を上げるのが見えます。
B 浮き桟橋
港内に浮かぶ浮き桟橋です。深いところでは水深23mもあり、ここで釣りをするといろいろな種類の小魚が釣れるだけでなく、時にはブリやマダイなどの大物も釣れます。
C 白浜
柏島に渡る橋の手前にある白い砂地が広がる遠浅の砂浜です。砂地の生きもの観察や海水浴、シュノーケリング、クリアカヌー、ビーチコーミングに最適です。ビーチコーミングとは海岸などに打ち上げられた漂着物をあつめたり、観察したりすることです。漂着物を標本にしたり、加工してクラフトを作るのも楽しいです。
D 竜の浜
柏島の東に位置し両岸はごろごろした石になっていますが、中央部には白い砂地が広がっており、水深も数メートルと比較的浅い浜です。ゴロタ石と砂地との境にはシコロサンゴやサンゴイソギンチャクが多く見られます。サンゴイソギンチャクにはクマノミが数十匹も群れています。磯の生きもの観察やシュノーケリング、クリアカヌーなどに最適です。