キビナゴ
- サイズ
- 全長 11cm
- 説明
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体は細長く円筒形に近い。体側に1本の銀色縦帯がある。
- 分布
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外洋水の影響の強い沿岸で群れをなす。鹿島灘〜九州南岸の太平洋沿岸、隠岐〜九州北岸・西岸、沖縄諸島、宮古島;朝鮮半島南岸・東岸、済州島、台湾、香港、インドー西太平洋、トンガ諸島。
- 生活史
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外洋水の影響の強い沿岸域で群れをつくる。5〜8月ごろに岸近くに寄って産卵する。卵は粘着沈性卵で、約1週間で孵化する。かい脚類などの動物プランクトンを捕食する。刺身、天ぷら、塩焼き、酢漬け、酢味噌和えなどにする。スルル(沖縄)。
- 柏島一口メモ
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柏島の周囲のいたるところにおり、表層から中層に群れをなして泳ぐ。雨でもないのに海面に雨粒が落ちたようにビシャビシャ音を立てて波紋が広がっているときは、キビナゴが海面に口を開けてプランクトンを食べているときである。ダイビングで海中に潜っていると、時折海中が薄暗くなることがある。それはキビナゴの大群が表層を覆うためで、まるで「キビナゴの雲」のように感じられる。5月から6月にかけ、白浜の水深2-3Mの浅瀬がまるで牛乳を撒いたように真っ白く濁ることがある。これはキビナゴの集団産卵で、雄の精子で海が濁るためである。見ることができればとってもラッキーだ!冬、夜間柏島の港の中にキビナゴの群れが集まることがある。それを大きな玉網ですくって獲りおかずにする。柏島の冬の風物詩だ。