ソラスズメダイ
- サイズ
- 全長 7cm
- 説明
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この属の魚では体高が低く、青色の体の後下半部が黄色いのが特徴だが、黄色部の大きさには地理的変異が著しい。眼下骨上に鱗がない。
- 分布
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水深1〜12mの岩礁性海岸の転石地帯やサンゴ礁の外縁斜面。青森県下北半島、新潟県〜長崎県の日本海・玄海灘沿岸(少ない)、伊豆大島、八丈島、小笠原諸島、鹿島灘〜九州南岸の太平洋沿岸、瀬戸内海(稀)、屋久島、トカラ列島、琉球列島、尖閣諸島;鬱稜島、済州島、台湾(西部を除く)、東沙諸島、南沙諸島、香港、東インドー太平洋(ライン諸島以西)。
- 生活史
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温帯域に適応した種類で、西日本の太平洋岸ではごく普通の磯魚のひとつ。動物プランクトンを主食とし、磯釣師の撒き餌にもよく集まる。産卵期は5〜9月。雄は転石の下面に産卵床をつくって雌に産卵させ、孵化するまで卵を守る。多数の個体が共同して縄張りに侵入した捕食者を追い払うモビング(疑闘)行動が知られている。鮮やかな体色は飼育下では黒ずんでしまう。